top of page

​傅益瑶

水墨画家。1947年、中国江蘇省南京市に、中国画壇の巨匠・傅抱石の第五子として生まれる。79年、国費留学第一期生として来日、創価大学で日本語を学ぶ。81年、武蔵野美術大学大学院で塩出英雄氏に師事。83年、東京藝術大学平山郁夫研究室に入り、研究生として敦煌壁画の研究と日本画を学ぶ。

代表作に、比叡山延暦寺の国宝殿にて常設展示されている《仏教東漸図》、三千院に奉納した《三千院四季図》、また100点を超える「日本の祭り」シリーズなどがある。

これまでニューヨークの国連本部や 北京国立美術館をはじめ、国内外で個展を開催してきた。Eテレ「趣味百科」の講師のほか、NHK番組「日曜美術館」で3度取り上げられた。

長年の国際的活動がたたえられ、中国国務院から「第五回中華之光賞」、日本政府からは令和3年度「文化庁長官表彰」 が授与されている。また、「日本の祭り絵」シリーズの功績が評価され、1995年「神道文化奨励賞」(一般財団法人神道文化会)、2015年「祭り文化普及功労賞」(地域伝統芸能活用センター)を受賞した。

今後、シカゴ美術館などでも個展が予定されている。

Fuyiyao.jpg

​近著紹介

『水墨の詩』『傅益瑶作品集 一茶と芭蕉』『傅益瑶作品集 日本の祭り絵』の三部作が、鳳書院のレーベル「アジアと芸術」より刊行されました。(各画像をクリックするとAmazonにジャンプします)

suiboku.jpg

『水墨の詩』

1979年に留学生として来日して以来、日本で画業を営みながら、アジアや欧米の各国で展覧会を開催してきた傅益瑶。本書では、両親とのエピソード、また平山郁夫や東山魁夷、趙樸初や饒宗頤といった日中の第一級の文化人らとの交流から、ライフワークである全国の寺社への襖絵・障壁画の奉納と「日本の祭り」シリーズの制作、そして最新作となる小林一茶シリーズの完成まで、自身の半生を綴ったエッセーにその時々で描かれた作品が添えられている。

issa.jpg

『傅益瑶作品集 一茶と芭蕉』

江戸時代に活躍した小林一茶と松尾芭蕉の俳句を題材にして描いた情景画計67点に、著者のコメントを添えた作品集。中国の伝統的な文人思想と、日本文化への深い造詣に裏打ちされた、著者の一茶と芭蕉への理解は、2人の俳人の新たな魅力を照らし出す。カバーの絵は、小林一茶の句《義仲寺へ急ぎ候初時雨》を描いた作品で、本書のためだけに制作された。

スクリーンショット 2025-06-05 220356.png

『傅益瑶作品集 日本の祭り絵』

40年以上にわたって描いてきた「日本の祭り」シリーズから計69点に加えて、中国の端午の節句を描いた《端午頌》を加えた計70点の祭り絵を収録。また、本書の冒頭には、著者がこれまでの同シリーズを振り返って綴った「『日本の祭り絵』に寄せて」も収録している。カバーを飾るのは、シリーズ最新作(2025年)となる《越中八尾風の盆》。計70点の祭り絵には、人々の息づかいとともに、地域に根づく歴史や郷土文化が鮮やかに描かれている。

​展覧会・講演会情報

Website Copyright © Fu Yiyao 2025, All Rights Reserved

bottom of page